リコーダー

リコーダー

小学生の頃、初めてリコーダーを手にした時はとても嬉しかったです。授業が始まる前になると、みんなが練習なのかよく判らない音をピイピイ吹いていました。リコーダーの音楽が古典音楽中心ということもあって、音楽の授業がなくなると、リコーダーを吹く機会がすっかり減ってしまいましたが、実は歴史は古く、奥の深いものであることが判ってきました。
今は、そのリコーダーが趣味として見直されるようになりました。

リコーダーの歴史


リコーダーの歴史は古く、西ヨーロッパでは中世から盛んに用いられてきました。この頃のリコーダーはフラウト・トラヴェルソという横笛で、バロック期までは、リコーダーのことをフルートと呼んでいました。ソプラノ、アルト、テナー、バスのアンサンブルはポピュラーで、数多くの作品が残されています。

17世紀には現在のリコーダーとほぼ同じ形になりましたが、音が小さく、強弱がそのままピッチに影響することから、次第に古典音楽には使われなくなりました。20世紀初めにはイギリスのアーノルド・ドルメッチが復元し、ドイツでは教育用として普及しました。現在でもフランス・ブリュッヘンなどの名奏者が誕生しています。

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リコーダーの種類


クライネソプラニーノ・リコーダー(C管)

ソプラノ・リコーダーより1オクターブ高いリコーダーです。

ソプラニーノ・リコーダー(F管)

アルト・リコーダーより1オクターブ高いリコーダーです。

ソプラノ・リコーダー(C管)

全部の穴を塞ぐと低いドになります。小学校3年生から習うリコーダーです。テナー・リコーダーより1オクターブ高いリコーダーです。
やや硬い音がします。

アルト・リコーダー(F管)

全部の穴を塞ぐと低いファになります。中学校で習うリコーダーです。ソプラノ・リコーダーより柔らかい音がします。
独奏用としてよく使われています。

テナー(テノール)・リコーダー(C管)

ソプラノの音域に相当するリコーダーです。高校の授業で習う時があります。

バス・リコーダー(F管)

アルト・リコーダーより1オクターブ低いリコーダーです。アルトの音域に相当します。

グレートバス・リコーダー(C管)

テナー・リコーダーより1オクターブ低いリコーダーです。テナーの音域に相当します。

コントラバス・リコーダー(F管)

バス・リコーダーより1オクターブ低いリコーダーです。バスの音域に相当し、重厚な音がします。

材質

教育用には樹脂製が多く、一般的には洋なし、つげ、楓(メープル)などの柔らかい木製や紫檀や黒檀の硬い木製です。
材質によって音の質も変わり、柔らかい材質は甘く柔らかい音がして、硬い材質は力強い音が出ます。
初心者には手入れの簡単な樹脂製がおすすめです。
リコーダーのメーカーにはヤマハ、鈴木楽器製作所、竹山リコーダー、アウロス(トヤマ楽器)、ゼンオンが有名です。

新しいリコーダー

障害者向けのリコーダーや片手で演奏できるリコーダーが出てきました。右手用、左手用、4本指用などがあります。
どの程度リコーダー覚えられるか、どの程度リコーダーを扱えそうか、などで選択します。

リコーダーのメーカーと比較


ヤマハ

樹脂製からメイプルまで種類が豊富で安定した音色です。テナーとバスは定評があります。
スケルトンタイプのリコーダーも出てきました。機種によって違いはありますがすっきりと上品な音が出ます。
YRA-38BUが人気です。学校の授業ではヤマハ、アウロスが多いと思います。

鈴木楽器製作所

楓、ローズウッドなどを使用したステンズビーJr.が人気あります。安価な樹脂製のPLUMAモデルもあります。
高音が出しやすいのが特徴です。

竹山リコーダー

18世紀のブレッサンという人が作ったリコーダーをモデルにした、つげ製のブレッサンモデル、いろいろな材質のオリジナルモデル、楓製のスタンダードモデルがあります。安定した音色に定評があり、アフターサービスがしっかりしています。

アウロス(トヤマ楽器)

ヤマハに比べると響きが良く、まろやかな音が出て人気があります。ヤマハの真っすぐな音に比べて、アウロスは表現幅があります。

ゼンオン

ヤマハに近いまっすぐな明るい音色がします。同じ種類でも個体差があります。


リコーダーの特徴

リコーダー
リコーダーの大きな特徴は、息を吹き込み、空気自体の振動で音が出るところです。
このような楽器を気鳴楽器と呼びます。ピアノやギターのように音板や弦を振動させることがありません。
息の強弱で音程(ピッチ)を変え、穴のふさぎで音量を変えます。通常は2オクターブの音が出ます。


リコーダーの吹き方


運指を簡単にしたジャーマン式と古くからあるバロック式があり、学校で習うのはソプラノ・リコーダーがジャーマン式、アルト・リコーダーがバロック式です。ソプラノ・リコーダーもアルト・リコーダーも左手が上、右手が下になります。
裏の穴は左手の親指で押さえます。全ての穴を塞いだ時、ソプラノ・リコーダーは低いド、アルト・リコーダーは低いファになります。
低い音は静かに、高い音は響くように吹きます。舌のタンギングを使ってトゥートゥーと吹きます。
運指表がリコーダーについているので、見ながら練習します。


リコーダーの手入れ


長く吹いていると、音がこもってきたり、音が割れることがあります。
リコーダーの中に温かい息により、水蒸気が水滴になって溜まっていることがあります。
リコーダーの表側にある、窓の部分に息を吹き込むと水分が出てきます。定期的にガーゼや綿棒で水分を拭き取ります。
樹脂製のリコーダーは中性洗剤で洗うことができます。ジョイント部分にはグリースを塗ってケースに入れて保管します。


リコーダーの楽譜


Bierfass’Annex

無料で楽譜がダウンロードできるサイトです。Bierfassさんが楽譜を作成し、アンサンブル仲間の人たちが編曲しました。

村松楽器

インターネットで購入できるサイトです。作曲家名による検索や編成による検索ができて便利です。

ふえはうたう新訂(吉沢実・音楽之友社)

NHK教育テレビで長い人気の「ふえはうたう」の先生、吉沢実先生の本です。今はなかなか入手できません。指導書もあります。

宮崎駿アニメ・ソプラノ・リコーダー曲集−入門から名曲まで(出版・デプロ)

風の谷のナウシカからもののけ姫まで人気作品の名曲が楽しめます。リコーダーの音色と曲の優しい雰囲気が合いそうですね。
リコーダーの解説もあり、親子でも楽しめそうです。


リコーダーの教室


楽器やさんを中心に、全国にリコーダーの教室があります。子供から大人まで楽しめます。
それぞれ、音の好みや、手の大きさなどがあるので、こうすれば良い音が出るというのはありますが、必ずこの吹き方、というのはありません。左手が上、右手が下というのも、どちらでも良いのです。古い楽曲ばかりでなく、ポップスなど好きな曲を楽しく吹けるところが良いと思います。演奏会などを行うリコーダーアンサンブルのサークルもありますよ。


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